ソロキャン初めての夜・・・まさかの・・・。

kazutoto

2012年12月06日 12:10




不在のビジターセンター。キャンプではないっぽい親子連れが居るもののどうみても関係者じゃない。
仕方なく案内板を見たり付近をうろついて時間を過ごしていると園内奥から初老の夫婦と兄ちゃんが
歩いてきた。

「こんにちはぁ!!」
今日三度めの挨拶である。
おぉ!彼がどうやらビジターセンターの関係者らしい。
園内を案内していて戻ってきたみたい、初老の夫婦はそのまま立ち去っていった。と言うことは、
今日のキャンプ利用者はワタクシ1名。(やはりw)
利用申込書に記入し料金を支払う。
翌日のチェックアウト時間は、9:00-11:00であるが雨の撤収を考えて2泊分の料金を支払い
遅いチェックアウトが可能か聞いてみるとオッケーしてくれた。

テントとタープ、各610円(一泊) X 2 の2420円。格安だ。

キャンプ場は第一と第二があり、なぜか第二を指定された。
これが後々幸と出たか不幸と出たか、この流れならおわかりでしょうかww

通常はビジターセンター前の駐車場に車を置いてリヤカーで荷物を運び、運び終わったら
リヤカーを戻して車を最初のインフォメーションセンターまで移動しなければならないが今日は
貸切状態なので特別に車もリヤカーもそのまま置いておいていいと言って頂いた。

第二キャンプ場は岬の先端側、海の近くだ。
リヤカーに荷物を積み込み下り坂を下っていく、帰りはしんどそうだ。

第二キャンプ場に到着。思ったより広さはないが貸切なので全く問題ないしちょっと寂しい・・・。
木のテーブルとベンチが数個、トイレ、かまど、小屋(後ほど炊事場と判明)。
周囲は木々で囲まれていて眺望は開けていない、木々の隙間から海が見えるが曇天なので
海も暗く見えてしまう。
ポツポツと小雨が降ってきたので大きな木の下にテントを設置することにした。
芝生と土がむき出しの2箇所あったが木の下は土がむき出しだ。
うっすらと水が流れたような後があり、ここはもしかして雨水の通り場か?と思ったが、
風も強くなってきたので中央の芝生部分よりは木の近くの少しでも風が弱そうな場所で・・
などと色々考えた結果だ。

なにぶんソロキャンプだ。誰も設営を手伝ってくれない。
何から手をつけようか・・・暫くぼけっと考えたりして。
しかし陽はすでに落ち始め雨もぽつぽつきていることだし始めないことにはしょうがない。
タープは不要かとも思ったが雨が降るのが確実っぽいため張ることに。
約40分かけてテントとタープを設営し諸々の道具もセットして設営は完了した。



気温はぐんぐん下がってきている。ダウンジャケットを着ていても体の芯から冷え込みが襲ってくる。
風もかなり強くなってきた。食事の準備もしないといけない。一人はなかなか大変だぞ
焚き火を熾そうとするが強風のためなかなか火がつかない。
しかたなく着火剤を使いようやく薪にも火がついた。
暖かい・・・・そして明るい・・・焚き火のありがたさが身に沁みるよ・・・。
なんて独り言をいいながら。




上空をトンビがピーヒョロロ~などと旋回し海からの上昇気流に乗って舞い上がっていく。
崖っぷちなのでうまい具合に上昇気流が発生しているみたいだ。
木々の中を時折ガサガサッと物音を立てて何かが移動している。
ビジターセンターに、アナグマが食料を狙いますなんて写真が出ていたがそれだろうか。
独り言を言っていても寂しさは紛れないので音楽を鳴らしてみる。
貸切なのでちょっとだけ音量を大きくして。



こんな状況に限って、モーフィンの曲が流れてきたりして^^;
さぁ感傷に浸っていてもしょーがない。飯じゃ飯!!
景気づけにくそ寒い中ビールを一本空けて、ステーキ用の肉を切り落としにしまっせ!

・・・・あれ?ところで炊事場はどこだ??
周囲をグルリと見回しても水道はトイレくらいしか見えない。
まさかトイレで炊事すんのかなぁ?まさかなぁ?
そういえばあの小屋はなんだ??
ちかづいてみると引き戸に鍵はかかっていない。
開けてみると・・・おぉっ!!ここが炊事場じゃん、よかった、よかった。
しかしハードソロキャンパーを目指す??のなら炊事場なんてなくても水さえ確保できれば良しと
するようにならないといかんなぁ・・・なんてブツブツ言いながら・・・あれ??電気はどこでつけるんだろ??
薄暗がりの中を手探りで壁伝いに歩き、ブレーカーの下にスイッチを確認。ほっ・・・。
ヘッドランプくらい付けてないといかんなぁ・・うん、色々と勉強になりますわ。



引き戸が閉まっていたので道具小屋かなんかかと思ってました。
猫やアナグマ対策に閉めていたんでしょーね。








無事に灯りもつきましたw
お湯は出ないけど広くて立派な炊事場です。
ちなみにボイラーが壊れているらしくシャワーも使用付加でした




米を洗ってザルに上げ、牛鍋の材料を切ります。ステーキ用肉もちょっと分厚い切り落とし肉に変身。

焚き火缶に材料とエバラすき焼きのタレをぶち込んでトライポッドに吊るして調理。
米はスポーツスターで炊飯しよう。
ん~我ながら完璧だ。

スポーツスターにガソリンを入れてっと・・。おっと!やばいやばいガソリンを入れすぎた。
ちょっと抜いておこう。

さて、点火!!



・・・・・。


点火!!


・・・・・。


風が強いのかなぁ・・・・。身体を風除けにして・・・・。



点火!!!



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。



スポーツスターさん、点火いたしません!!!!!!!!!!!!!!




さぁ、どうする俺・・・・・・・。



続く


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